https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com


イギリスのメイ首相は、18日朝、日本時間午後7時すぎからロンドン中心部の首相官邸で会見し、議会下院を解散してことし6月8日に総選挙を実施したいという考えを明らかにしました。イギリスで、選挙が行われるのはおととし5月以来です。


総選挙を行う理由について、メイ首相は「去年、EUからの離脱を決めてからイギリスは強い指導力を必要とし、政府は離脱に向けた正しい計画を取りまとめた。しかし、野党側はこうした取り組みに反対し、政治をゲームのように扱っている」と述べました。そのうえで、「選挙を行うのは苦渋の決断だったが、イギリスにはEUからの離脱へと導く強く安定した指導者が必要だ」と述べ、EU離脱を進めるために国民の信を問いたいという考えを示しました。

イギリス議会では、2011年に総選挙は5年ごとに5月に行うことを法律で定めました。ただ、例外として、内閣不信任案が可決されたあと新しい内閣の信任決議案が可決されずに14日がたった場合と、議会下院で3分の2以上の賛成で早期の総選挙の実施が可決された場合は、総選挙を前倒しすることが認められています。


イギリスでは、2015年5月に総選挙が実施されていて、次の総選挙は、2020年の予定です。現在、議会下院では、与党・保守党が過半数議席保有しているほか、最大野党の労働党もコービン党首の指導力に対し、党内から疑問の声があがるなど、結束が弱まっています。


このため、地元メディアは、保守党に加え、労働党の多くの議員が早期の総選挙の実施に賛成する可能性があると伝えています。