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 実際に現金を出品した人から話を聞くことができた。


 出品した男性「これが1万円札10枚を出品して、ここにSOLDと書かれていますが実際に12万円で落札されています」


 インターネットで現金が販売されているのを見て試しにやってみたという男性。すると出品から2日ほどで落札されたという。


 出品した男性「僕自身はお金がもうかりますし、その方(落札者)も一時かもしれないけど、助かるのであればいいんじゃないのかなと思います」

 いったい、どういう仕組みなのだろうか。例えば、出品者が5万円の現金をその金額より1万円高い6万円で出品したとする。その金額で購入したいと考えた人が、クレジットカードで6万円をサイト側に支払うと、サイト側は手数料を引いた金額を出品者に支払う。すると出品者から購入した人に現金5万円が届く仕組みだ。

 では、どういう人が実際の価値より高額にもかかわらず購入しているのだろうか?クレジットカードには、買い物に利用できる「ショッピング枠」と現金を借りることができる「キャッシング枠」がある。例えば、クレジットカードのキャッシング枠が上限に達したため、金を借りることができない人などが、ショッピング枠を利用して現金を購入することで現金を手に入れることができるのだ。借金の返済など、急に現金が必要になった人が購入しているとも考えられる。


 この行為について、現金化の問題に詳しい弁護士は「現行の法律で何か規制されているわけではなく、限りなくブラックに近いかもしれないが、現行法上はグレーと言わざるを得ない」と話す。

 企業側も対策に乗り出している。メルカリではトラブル防止のため今月22日から現行の紙幣・貨幣の出品を禁止。さらにメルカリCSグループの中野さんは「カスタマーサポートにて監視を行っていまして、現行の紙幣・貨幣というものに対しては順次削除の対応を行っています」と語る。パトロールを強化し、現金の出品があれば強制的に削除しているという。


 しかし今日になり新たにメルカリなどでは、現金がチャージされた電子マネーのSuicaが数多く出品され始めたのだ。いずれもチャージ金額より高い販売価格が設定されている。Suicaは窓口で手数料を差し引いた額を現金に払い戻すことができるためこれも現金化のひとつとみられ、メルカリでは25日から新たに削除する対応を始めた。