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フィリピンのドゥテルテ大統領は29日夜、首都マニラで、ASEAN首脳会議の終了後、議長として記者会見しました。


この中でドゥテルテ大統領は、朝鮮半島情勢について強い懸念を示したうえで、「アメリカと北朝鮮の双方が危険なおもちゃで遊んでいるようなものだ」と述べて、両国に自制を求めました。


そしてドゥテルテ大統領は、アメリカのトランプ大統領と電話会談する予定であることを明らかにし、「北朝鮮の術中にはまってはならないとアドバイスするつもりだ」と述べて、トランプ大統領に冷静な対応を呼びかける考えを強調しました。


ASEANは加盟する10か国すべてが北朝鮮と国交を結ぶなど関係が深く、29日の会議では朝鮮半島情勢にどう対応するかが焦点の1つとなり、近く北朝鮮に対して、国連の安保理決議に違反する行動を即時に停止することなどを求める声明が出される見通しです。


フィリピンの首都マニラで29日開かれたASEANの首脳会議は、加盟する10か国すべてが北朝鮮と国交を結び関係が深いASEANとして、弾道ミサイルの発射など挑発を繰り返す北朝鮮にどう対応するかが焦点の1つとなりました。


その成果をまとめた議長声明が30日発表され、このなかで各国の首脳は、北朝鮮の核やミサイル開発に深刻な懸念を表したうえで、北朝鮮に対し国連の安保理決議を即座に順守するよう強く求めました。


一方、南シナ海をめぐる問題については、直前の草案に記されていた中国の活動を示す「埋め立て」や「軍事化」の文言が削除されるとともに、これまで表されてきたASEAN全体としての懸念の表明も今回は盛り込まれず、「複数の首脳による懸念に留意する」という表現にとどまっています。また、中国の主張を否定した国際的な仲裁裁判の判断も、去年に続いて触れられていません。


会議での南シナ海をめぐる問題の協議については、経済支援を得るため中国との関係強化を進める議長国フィリピンのドゥテルテ大統領が、会議の前に中国に配慮する姿勢を示し、今回の声明は議長国の意向が色こく反映された形となりました。


アメリカ、ホワイトハウスは29日、トランプ大統領が、フィリピンのドゥテルテ大統領と電話会談を行ったと発表しました。


トランプ大統領ドゥテルテ大統領と電話で会談したのは就任後、初めてのことで、北朝鮮情勢などASEAN東南アジア諸国連合が抱える懸念について議論したとしています。


北朝鮮情勢をめぐる議論の詳細は明らかにされていませんが、これに先立ってドゥテルテ大統領は「アメリカと北朝鮮の双方が危険なおもちゃで遊んでいるようなものだ。北朝鮮の術中にはまってはならないとアドバイスするつもりだ」と述べ、トランプ大統領に冷静な対応を呼びかける考えを強調していました。


アメリカとフィリピンの関係はドゥテルテ大統領が強硬な薬物対策を批判するオバマ前大統領を侮辱する発言を繰り返したことでぎくしゃくしていました。


ただ、今回の電話会談についてホワイトハウスは「非常に友好的な会話だった」としており、トランプ大統領は同盟関係の重要性を議論するためドゥテルテ大統領ホワイトハウスに招待するとともに、ことし11月にフィリピンで開かれるASEANの一連の首脳会議に出席する意向を伝えたということです。