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9日、投票が行われた韓国の大統領選挙は、革新系の最大政党「共に民主党」のムン・ジェイン氏がおよそ40%の得票率で、保守系の旧与党「自由韓国党」のホン・ジュンピョ(洪準杓)氏や、中道系の「国民の党」のアン・チョルス(安哲秀)氏などをおさえて当選を果たしました。


ムン氏は9日夜、パク・クネ(朴槿恵)前大統領の弾劾を求める抗議集会が開かれたソウル中心部の広場で支持者たちを前に勝利宣言を行い、「偉大な国民の偉大な勝利だ。私を支持しなかった人たちのためにも働くみんなの大統領になる」と述べました。


今回の大統領選挙はパク前大統領の罷免を受けて行われたもので、罷免に対しては保守派から強い反発が上がりました。また、選挙戦では、北朝鮮にどう向き合うかなどをめぐって保守と革新との対立が改めて浮き彫りになりました。


このため、ムン氏の9日夜の発言は、保革の対立を和らげ、国の統合を図る姿勢を強調したものと受け止められています。


ムン氏は10日午前に選挙管理委員会が当選を最終的に確認した時点で新大統領に就任することになり、昼ごろには国会で宣誓を行う予定です。

韓国の中央選挙管理委員会によりますと、主な候補5人の得票率は次の通りです。
革新系のムン・ジェイン氏が41.08%、保守系のホン・ジュンピョ氏が24.03%、中道系のアン・チョルス氏が21.41%、保守系のユ・スンミン氏が6.76%、革新系のシム・サンジョン氏が6.17%。


9日投票が行われた韓国の大統領選挙では、革新系の最大政党「共に民主党」のムン・ジェイン氏が当選を果たし9年ぶりに政権が交代することになりました。そしてムン氏は、10日午前、中央選挙管理委員会の承認を経て、韓国の第19代大統領に就任し、5年間の任期がスタートしました。


ムン新大統領は、正午すぎに国会で憲法の規定に従って、宣誓を行い、「大統領としての職責を誠実に遂行することを国民の前に厳粛に宣誓する」と述べました。続いて、国民向けのメッセージを発表し、「今回の選挙には勝者も敗者もない。われわれは新しい韓国を作るパートナーだ」と述べ、保守と革新の対立が続いてきた韓国の政治を変えると強調しました。
そのうえで、「安全保障の危機を速やかに解決する。朝鮮半島の平和のために東奔西走し、必要ならば直ちにワシントンに行く。北京、東京、そして条件が整えば、ピョンヤンにも行く。朝鮮半島に平和を定着させるためならば、私にできることはすべてする」と述べ、安全保障問題に全力で取り組む考えを示しました。
さらに、韓国で配備が進められているアメリカの最新の迎撃ミサイルシステム「THAAD」について、中国が強く反発していることを念頭に「問題の解決のために、アメリカや中国と真剣に話し合う」と述べ、対話による解決を目指す姿勢を強調しました。