エラリアン氏:「懸念強めている」−トランプ氏の政策は設計面で問題 https://t.co/uRJfDsH7mn
— ブルームバーグニュース日本語版 (@BloombergJapan) 2017年5月26日
独アリアンツの主任経済顧問を務めるモハメド・エラリアン氏は、相対的に低い成長にとどまってる米経済の反転を狙うトランプ大統領の政策を巡り、大統領が優先順位を正しくつけているという確信が薄れてきたと述べた。
エラリアン氏は25日、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで「米国は優先順位付けを誤るというわなに陥りつつあると思う」と指摘。「エコノミストなら最初にヘルスケアに着手することはなかっただろう。まず成長促進策に取り掛かったはずだ」と述べた。
共和党が提案した医療保険制度改革法(オバマケア)廃止・代替法案は下院で通過したものの、上院では抵抗に直面している。米議会予算局(CBO)は24日、同法案が成立すれば無保険者が約2300万人増えるとの試算を示した。
また今週公表されたトランプ大統領の予算教書を巡っては、共和党議員の間でも懸念が広がっている。予算教書では歳出を今後10年間で3兆6000億ドル(約400兆円)減らすとしており、フードスタンプ(食料配給券)やメディケイド(低所得者向け医療保険制度)などの大幅削減が盛り込まれた。エラリアン氏はこの予算教書について、正しい目標に重点を置く形でまとめられておらず「設計面で問題」を抱えていると指摘した。
ブルームバーグ・ビューのコラムニストでもあるエラリアン氏は「この予算では行き詰まってしまう」とし、「成長戦略の策定ならびにその実行に向けてさらに数カ月失うことになるため、私は懸念を強めつつある」と述べた。
原題:El-Erian ‘Getting More Worried’ Trump Plan Has a Design Problem(抜粋)