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法の精神〈上〉 (岩波文庫) | モンテスキュー, 野田 良之 |本 | 通販 | Amazon

法とは「事物の本性に由来する必然的な諸関係である」とされ、実定法に先立つ自然法の存在が承認されるが、ここでの事物の本性とは固有の風土と歴史を持った社会の本性であり、凡ゆる社会に妥当する超歴史的・普遍的なものではない。したがって社会が確立する以前の自然状態から社会契約を導出するホッブズ的なアプローチはとらない。社会契約は既に社会の存在を前提しており論理矛盾だという。方法論としては個人より社会を実在とみるデュルケムに代表されるフランス社会学の源流の一つと言ってよく、実在する多様な社会を経験科学的に捉えようとする。古今東西の歴史を渉猟し、自然的諸条件と習俗や政体の関係を論じた「歴史社会学」の先駆である。

本書の眼目は、あくまでも社会の本質論と歴史だ。これを、法と政体が一体何によって支えられているか、という形で論じている。その眼目は風土にあるのだが、還元主義的な発想は無く、風土を人間の意識が及ばぬ重要な要因として認めつつ、結果的には、人々の精神のありかたが、法や政体を決めてくることを説いている。そのために動員される情報量は圧倒的で、ローマ史を始めとする古今の歴史、習俗、法の諸事例など、枚挙に暇が無い。

法の精神 (中公クラシックス) | モンテスキュー |本 | 通販 | Amazon

共和政のうち民主政がうまく機能するには、全ての人民に「徳」が求められる。そのためには財産権を制約して平等を実現するとともに、国家は都市国家並に小規模でなければならない。

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