このコラム、「相手の気持ちを考える」のイメージがガラッと変わりますよ。
— 木村草太 (@SotaKimura) 2017年6月14日
羽生三冠の考える、プロとアマチュアの一番の違いとは?【子供たちは将棋から何を学ぶのか】 https://t.co/CduqQwsjSO
以前、羽生三冠に「プロとアマチュアの将棋で一番の違いは何ですか?」と伺ったことがあります。羽生三冠は、「なかなか寄せられない終盤戦をいかに耐えて行くか。その我慢の力ですかね」とおっしゃっていました。
勝利を目前にして勝ちに向かうとき、あるいは負ける寸前だが可能性はまだ残されているとき。そうした踏ん張りどころこそ、もっとも自分が試されるときであり、一流のプロ棋士は、そこをぐっと耐えることができるのです。
ではどうしたらそうした耐える力をつけられるのでしょうか。
そのためには、常に相手の気持ちになって考えることが最高の訓練になります。相手の気持ちになって、相手がこちらを攻める手を考えるのです。自分が攻められる手を読むということは、「こういう嫌な手もある。この手を指されたら困る。」と、自分にとって嫌な手をひたすら読んでいく作業です。この辛い作業を我慢して続けていく中で、耐える力が養われるのです。