世界の覇者「チンギス・カン」の謎を、考古学で解き明かす : https://t.co/vgPT53Kbdu #現代ビジネス
— 現代ビジネス (@gendai_biz) 2017年6月23日
考古学が解き明かしたチンギス像には、豪華絢爛、金銀財宝のかけらなど微塵もない。むしろ、寒冷・乾燥という厳しい環境に耐え、わずかな資源を有効利用する質素倹約、質実剛健の姿だった。また、鉄器製作には先進技術が導入されていた。彼はモンゴル高原に新たな産業を興そうとしていたようだ。
侵略戦争に明け暮れたチンギスの目は、けっして外ばかりを見ていたわけではなく、じつは彼の心のベクトルは、つねにモンゴル高原に向いていた。そこに暮らすモンゴルの民の繁栄を何よりも願う統治者だった。彼の国造りのヴィジョンは「モンゴリア・ファースト」、つまりモンゴル第一主義だった。
だからといって排他的ではなかった。彼は異民族や異文化に寛容で、人と物の往来を自由にした。その国造りには学ぶべき点が多い。
モンゴル帝国誕生 チンギス・カンの都を掘る (講談社選書メチエ) | 白石 典之 |本 | 通販 | Amazon
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160404#1459766631
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20151108#1446979307