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経団連の榊原会長は東レの「相談役最高顧問」を務めていましたが、会社によりますと、このうち「最高顧問」のポストを27日付けで退任したということです。理由について東レは「社内で検討した結果」とコメントしています。一方、「相談役」については、財界活動を行う際に出身企業の肩書があったほうがよいという判断から続けるということです。


日本企業に特有の「顧問」や「相談役」の制度は、経験を生かして経営陣に助言したり、取引先との関係を維持したりする役割があるという評価の一方、政府や投資家からは実態がわからず権限が不透明だという指摘もあり、企業の間で廃止する動きも出ています。


経団連の榊原会長が東レの最高顧問を退任したのは、経済界のトップとしてこうした指摘に配慮したものと見られます。