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シリア北西部の反政府勢力が支配する町ではことし4月、化学兵器によると見られる攻撃が行われ、幼い子どもたちを含む多数の死傷者が出ました。


この問題の調査にあたっていたOPCWは先月30日、猛毒の神経ガスサリンが使われたことを確認したと明らかにしたうえで「残虐行為を強く非難する。この恐ろしい攻撃を行った者には責任を負わせなければならない」とする声明を発表しました。


OPCWは安全上の理由から、攻撃のあった現場には入れなかったものの、犠牲者の検視に立ち合ったほか、けが人などから採取したサンプルを分析するなどして確認したとしています。


これについて、シリアのアサド政権は1日、国営通信を通じて声明を出し、「報告書は何の信頼性もなく、受け入れられない」として、反発しました。


この問題をめぐってはアメリカがアサド政権による化学兵器の使用と断定して、シリアにある軍事施設にミサイル攻撃を行った一方で、アサド政権の後ろ盾となっているロシアは使用を否定するなど、対立しています。


ただ、OPCWは誰がサリンを使ったかは調査の対象ではないとして、言及していません。