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ロシア国防省は5日、国内の軍事基地から長距離爆撃機ツポレフ95を出撃させ、シリアの過激派組織ISの拠点を攻撃したと発表し、映像を公開しました。


ロシア国防省によりますと、攻撃に使用されたのは、レーダーでとらえられにくいステルス性能を備えた最新の巡航ミサイルで、シリア中部のハマとホムスの境界付近にあるISの弾薬庫3か所と、司令部を破壊したということです。


内戦が続くシリアをめぐっては、アサド政権を支えるロシアは、反政府勢力を支援するアメリカに対し、欧米が退陣を求めるアサド大統領の処遇をいったん棚上げし、ISなどテロ対策で連携するよう呼びかけています。


ロシアのプーチン大統領アメリカのトランプ大統領は、ドイツで開かれるG20サミットにあわせて今月7日、初めての首脳会談を行いシリア情勢についても意見を交わす見通しです。ロシアとしては、シリアをめぐる駆け引きを優位に運ぶために軍事力を誇示したものとみられます。


アメリカのティラーソン国務長官は5日、シリア情勢について声明を出し「アメリカとロシアの間には解決できていない数多くの違いがあるのは事実だが、シリアの安定化のため適切に協力できる可能性はある」との考えを明らかにしました。そのうえで、飛行禁止空域の設定や地上の停戦監視団の派遣、それに人道支援の分野での協力の可能性について協議する用意があるとしています。


トランプ大統領は7日ドイツで、プーチン大統領と初めて首脳会談を行う予定ですが、アメリカ国内でトランプ陣営とロシアとの関係をめぐる疑惑の捜査が進む中、どのような姿勢で会談に臨むのか注目されています。


トランプ政権としては、ロシアとの過度の接近を警戒するアメリカ国内の世論にも配慮しながら、両国の関係改善に向けてお互いが協力できる分野を探るねらいがあると見られます。