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ロシアのプーチン政権によるウクライナへの介入などを批判してきた、野党指導者のボリス・ネムツォフ氏は、おととし2月、モスクワ中心部で銃で撃たれて殺害され、南部のチェチェン共和国の治安部隊のダダエフ元幹部など5人が、殺人などの罪に問われています。


モスクワの軍事裁判所は13日、殺害に直接関与したとして、ダダエフ被告に懲役20年、ほかの4人に懲役19年から11年の判決を言い渡しました。


これに対し、ダダエフ被告らの弁護士は「審理の過程で多くの違反があった」と述べ、判決は不当だとして、最高裁判所に上告する考えを示しました。


この事件では殺害を指示したとして、国際手配されている男の行方が依然として、わかっておらず、野党側は「不満だ。殺害を指示した人物は自由なままだ」として、事件の全容が解明されないまま、政権側が幕引きを図ろうとしているとして反発しています。


ロシアでは、2006年にも当時のプーチン政権に批判的な報道を続けていた女性記者がモスクワで殺害されましたが、誰が殺害を指示したのかなど、真相はいまだに明らかになっていません。