唯物主義とは、すべてになんらかの説明を用意している世界観だが、それ自体の存在は説明できない。唯物主義は、それ自体を最後までよく考えないあいだだけ存在できるのだ。 『エンデのメモ箱』
— ミヒャエル・エンデ (@Michael_Ende_jp) 2017年7月18日
私は、近代文学というものは一つの間違い、誤りに陥ってしまったと思うのです。とにかくあらゆるものを言い尽くしてしまわなければならないという考え方は、ポルノグラフィーに至るまで現代の文化に浸透していると思います。 『物語と夢』所収「物語とは何か?」
— ミヒャエル・エンデ (@Michael_Ende_jp) 2017年7月19日
沈黙というのは言い淀んで黙ってしまうという方の黙るではなく、ある一定のものを表しておきながら、何かを意図的に語らないという意味です。そうしておいて読者の中にそれが湧いてくるのを待つのですね。そういう意味で私は文学は「沈黙」の芸術であって「語り」の芸術ではないと言いたいのです。
— ミヒャエル・エンデ (@Michael_Ende_jp) 2017年7月19日
私は哲学を読者に教えるという気はまったくもっておりません。そうではなくて、哲学というものと私との付き合いの理由は、哲学が私を変えるところにあります。その変わった自分自身を物語の形で表現したいのであって、哲学の教えそのものを誰かに伝えたいとは決して思っていないのです。 『物語と夢』
— ミヒャエル・エンデ (@Michael_Ende_jp) 2017年7月19日