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ウクライナ東部では、おととし2月、政府軍と親ロシア派の間で停戦合意が結ばれましたが、その後も散発的な戦闘が繰り返されています。こうした中、東部の都市ドネツクに拠点を置く親ロシア派の指導者、ザハルチェンコ氏は18日、ウクライナのポロシェンコ政権は正統性がなく、戦闘を停止させることもできないとして、ロシアが併合したクリミア半島を除くウクライナを継承する新しい国家を樹立したと一方的に宣言しました。


国名は、帝政ロシア時代にウクライナの呼称だった「マロロシア」とし、首都はドネツクに置くとしたうえで、独自の憲法を制定する考えを示しました。これに対し、ポロシェンコ大統領は「東部とクリミア半島ウクライナの主権下に取り戻す」として強く反発し、双方の対立は一段と深まるものと見られます。


一方、ロシア大統領府のペスコフ報道官は「ザハルチェンコ氏が個人的に主導したものだ」と述べ、ロシア政府は関係がないという立場を強調しました。