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中国の王毅外相は、24日、訪問先のタイでプラユット暫定首相らと会談したあと、記者会見しました。


この中で王外相は、南シナ海の問題について「中国とASEANの間で国際的なルール、『行動規範』の調整が進んでいる」と強調し、この問題について、域外であるアメリカや日本が関与しないようくぎを刺しました。


また、王外相はことし9月に中国で開かれるロシアやインドなどBRICSと呼ばれる新興5か国の首脳会議に、タイのプラユット暫定首相を招待したことを明らかにしました。


BRICSの首脳会議は、中国でことし後半に5年に1度の共産党大会が開かれるのを前にした重要な外交イベントと位置づけられており、中国としては、ASEANの主要国であるタイを取り込むことで、南シナ海の問題における影響力を確保したい考えです。


タイはベトナム戦争以来、アメリカの軍事的な同盟国とされていますが、軍主導の暫定政権は、3年前のクーデターを批判した当時のオバマ政権と距離を置く一方、中国とは潜水艦の購入契約を結んだり、長距離鉄道に中国製の車両の導入を決定したりするなど関係を深めています。