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X線からクォークまで:みすず書房

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ビジュアルアプローチ基礎物理 上 力学・波動 | 森北出版株式会社

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ビジュアルアプローチ基礎物理 準拠問題集 | 森北出版株式会社

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Amazon.co.jp: 刑法綱要総論の 本無図さんのレビュー

5次元方程式の解を導いたことで知られる数学者アーベルは、偉大な学者になるための条件を聞かれこう答えたと聞く。「偉大な師の書物から直接学べ、その弟子からではなく」私は、この言葉を金科玉条のごとく信じていたが、刑法学については学説の進化が激しいとか、現代的解釈が大事だとか、そのような妄言に煩わされて自分を見失っていた。大谷説、大塚説と遡り、ついに団藤博士の本にたどり着いた今、アーベルの言の正しきを知るのである。

Amazon.co.jp: 刑法綱要総論の eTMkawaさんのレビュー

井田先生、西田先生、山口先生などの教科書のいずれもが、
至るところで(団藤○○○頁)として本書に言及しています。
すなわち、最先端ないし基本的な議論のほぼ全てが、
本書を基点になされているといってもいいのです。

Amazon.co.jp: 刑法綱要総論の かじかさんのレビュー

 人はそれぞれ生まれた環境により人格形成に影響される。だのに犯罪の責任を環境ではなくその人に問うことができるのはなぜかという問いに、人格は環境に決定されるが、また人はその環境を決定することができ、「決定されつつ決定する」ものであるから、その個人の行為の責任をその個人に問うことができるのだ、という理論に一番納得させられました。

Amazon.co.jp: 刑法綱要総論の T.Iさんのレビュー

 一方でヒューマニズムに満ち,他方で水も漏らさぬ完璧な論理的一貫性を目指す。各論点について,その調和点を見つけるべく丁寧に明晰な議論をし,結論を見出す。これは刑法の,さらには法律全般の議論において,その拠って立つ思想や目指すべき社会の姿の違いはあっても,共通して必要とされる姿勢であろう。その姿勢を徹底することに最も成功した書の1つが,団藤博士の「刑法綱要」である。
 団藤説はしばしば,古臭いモラリズムあるいは概念法学の典型のようにいわれることがある。しかし,法律が人間社会の平和・秩序を目指すものである以上,モラリズム的なものと完全に無縁になることはできないし,またそれを目指すべきでもなかろう。また,法律学は論理の学問である以上,厳格緻密な解釈理論の構築を放棄することは許されない。無論,モラリズムや概念法学も過度になってはいけないが,団藤博士は決して,細かい道徳への法の介入を主張したり,過度に空理空論を弄ぶ人ではない。
 このように,「刑法綱要」は刑法学,ひいては法律学にとって普遍的に必要な要素が盛り込まれ,その調和において見事というほかない。その意味で,刑法学の1つのかたちを示したものであり,時代を越える名著といってよいと思う。現在,刑法においても具体的な妥当性やわかりやすさが強調されることが多いが,その背景に必要なものはやはり,緻密な論理構成とさらにその背後に潜むヒューマニズムであると私は考える。そうであるから,「刑法綱要」は,書道における楷書,武道における形の如く,迷ったときに立ち返り,それによってさらなる前進を期待できるものといって過言ではなかろう。裁判員法科大学院,度重なる法の改廃と,法律の議論が錯綜しがちな今,もっと読まれるべき書であると確信するものである。

Amazon.co.jp: 刑法綱要総論の Nowheremanさんのレビュー

 私も、この本を最初は何の疑いもなく基本書とし、どうしても、心情的に納得できない部分があることと、難解な表現に辟易し、一時「大塚刑法」の逃れたこともあった。


 その後、違法性についての「結果無価値論」の平野刑法に接して、全てが解決されたと思った。刑事訴訟法で、平野教授が団藤博士を「職権主義〜糾問主義」と弾劾したのと同様に、団藤刑事法学は、もはや、時代遅れだと思ったものである。


 しかし、時は流れ、齢50歳を超えるようになると、団藤博士が言わんとしていたことは、ひょっとしたら、「法益の均衡」という「人間性」を捨象した冷徹な議論は、刑法を客観化できるかもしれないが、「血の通わない」刑法になる可能性もあるのではないかというようなことを心配して敢えて、「倫理や道徳や社会通念」を持ち出した思われるようになってきた。