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スペインでは、与党・国民党の複数の幹部が企業から賄賂を受け取ったり、議員としての給与や政党から支払われた手当を申告しなかったりした疑いで、司法当局が捜査を続けてきました。


こうした中、スペインの裁判所は、事件の実態を解明するためには、長年、国民党の幹部を務めてきたラホイ首相からも話を聞く必要があるとして出廷を求め、26日、現職の首相として初めて証人として法廷で証言しました。


この中でラホイ首相は、企業からの賄賂をめぐる疑惑については「聞いたことがない。なぜなら私は党の財政に関わる仕事をしたことがないからだ」と述べ、みずからの関与を否定しました。また脱税疑惑については「国民党は議員の給与や政党からの手当はきちんと税務当局に申告している」と述べ、全面的に否定しました。


国民党は、過去2回の議会選挙でともに過半数を大きく割り込み、少数与党を基盤とするラホイ首相は難しい政権運営を迫られています。首相みずからが出廷を求められた今回の裁判は、スペインで相次ぐ政治家の汚職を背景にした長引く政治不信を象徴する異例の事態として受け止められています。