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「横山先生のマンガはよく『読みやすい』と評されますが、それはストーリー展開が巧みだったからだと思います。普通のマンガ家は1回の連載の山場をいかに盛り上げるかを考え、お話のわかりやすさよりもクライマックスのインパクトを大切にします。


しかし先生は『山場“まで”の話が大事なんだ』と言い、伏線をいかに面白くするか考えていました。だから赤壁の戦いを描いても、メインは戦いに至るまでの駆け引きで、山場である赤壁が燃え上がるシーンは実にあっさりしています。そういう作風でしたから、100Pのボリュームがあったほうが、1回の伏線をしっかり張って読ませることができると考えられたのだと思いますね」(同)


実際、昔のインタビューで横山光輝は、「週刊連載だと毎回山場を作らないといけない」「100Pになってから僕流の描き方ができるようになった」と語っています。岡谷さんが、なぜ休載や減ページは一切しないのか尋ねた際には、


「月刊誌で1回休んだら読者は2か月待つことになる。そんなことはできない」


と、答えたのだそう。