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世界各地のイスラム教徒がサウジアラビアにある聖地メッカなどを毎年決まった時期に訪れる大巡礼「ハッジ」は、ことしは今月30日ごろから始まり、およそ200万人の参加が見込まれています。


聖地に近いサウジアラビア西部のジッダの空港などでは、各国からの巡礼者の到着が本格化しており、先月からこれまでに80万人近くが入国したということです。


ハッジの開始までおよそ2週間となる中、サウジアラビア政府は16日、テロ組織を支援しているなどとしてことし6月に国交を断絶したカタールからの巡礼者を受け入れると、国営メディアを通じて正式に発表しました。


それによりますと、2か月余りにわたって閉鎖されてきた両国の国境を巡礼者に限って開放するほか、直行便の運航が禁止されているためカタールの首都ドーハに特別機を派遣し巡礼者を運ぶということです。


ハッジはイスラム教徒にとって一生に1度は行うべきだとされる重要な宗教行事だけに、巡礼者の受け入れをめぐって、サウジアラビアカタールは非難の応酬を繰り返してきました。


サウジアラビアとしては、国籍を問わず、イスラム教徒の聖地巡礼を認める姿勢を強調することで、「聖地の守護者」としての威信を保ちたい思惑があると見られます。