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TAKARAZUKA REVUE 公演案内

7世紀初頭の飛鳥時代。大和を舞台に、日本の覇権を争う大和朝廷と豪族の争闘の中で、際立って俊英の誉れ高い蘇我氏嫡流蘇我鞍作(そがのくらつくり)(入鹿(いるか))の激しい青春の生と死を描いた物語。特別出演の瀬奈じゅん花組)、貴城けい雪組)、そして大空祐飛月組)がそれぞれの役を役替わりで演じます。


宮廷を背負って立つ秀才の一人として注目されるまでに成長した鞍作は、恋人瑪瑙(めのう)と共に青春を謳歌し、新しい日本の建設を夢見ていた。進んだ制度を有する唐の文化を学ぶべく、宝皇女(たからのひめみこ)の弟・軽皇子(かるのみこ)、蘇我分家の長子・石川麻呂、聖徳太子の息子・山背大兄皇子(やましろのおおえのみこ)、舒明帝(じょめいてい)の息子・古人皇子(ふるひとのみこ)、中臣鎌足らと学堂に通う鞍作。中でも鞍作と鎌足は誰もが認める優秀な生徒だった。しかし蘇我本宗家の嫡子である鞍作にひきかえ、家柄の後押しもない鎌足は心密かに彼を妬ましく思っていた。


山背大兄皇子は、推古帝亡き後、舒明帝が位を継いだことに不満を抱いていた。そして自分が軽んじられているのは、蘇我氏の邪魔だてのせいだと。鞍作の父・蝦夷は、次期帝決定の動向には注意を払うよう鞍作に忠告する。しかし舒明帝の後を継いだのは、やはり山背大兄皇子ではなく、皇后の宝皇女(後の皇極帝)であった。鎌足は、大王になれなかった山背大兄皇子の無念な思いを利用し、蘇我一族の力を削ごうと策を練る。


皇極帝即位の日。蝦夷は、鞍作に大臣の位をと帝に願い出る。鞍作の政治力に並々ならぬものを感じていた皇極帝はそれを認める。そこへ、山背大兄皇子が反乱を起こしたとの報がもたらされる。朝廷の兵により山背大兄皇子は誅殺されてしまう。


蘇我邸でのあやめの宴の日。鞍作は石川麻呂に唐へ渡ることを勧める。石川麻呂と軽皇子の妃である小足媛(おたらしひめ)が今でも想いを寄せ合っていることを危惧してのことであった。しかし二人の逢瀬を見た鎌足は、二人の仲を秘密にすることを条件に石川麻呂を自分の意のままに動かそうとする。そして鎌足の罠は、軽皇子中大兄皇子(なかのおおえのみこ)へと伸びていく・・・・・・。