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 ヤクザ社会に詳しいジャーナリストの鹿島一男氏によると、いわゆるヤクザ車は70年代はリンカーンやキャデラックといったアメ車が主流だった。それが80年代に入って黒塗りのベンツに取って代わられた。


「昔は目立ちたがりのヤクザが多かったため派手なアメ車やベンツが人気でしたが、暴対法で警察の締め付けが厳しくなり、逆に目立たないよう地味なクルマを選ぶようになったのです。今ではベンツに乗る親分はほとんどゼロ。国産のワンボックスカーが主流になりました。抗争が減ってヤクザが死亡しなくなり、裏社会は高齢化。50代、60代の親分にとっては車高が高いワンボックスのほうが乗り降りに楽なのです」


 乗り降りが簡単ということは危険に身をさらす時間が短くて済む。万一、襲撃を受けたときも素早くクルマに乗って身を守ることができるのだ。また、最近のヤクザは当局の締め付けでクルマを買い替えるのも一苦労。そのため故障の少ない国産車に長く乗るようになった。


 鹿島氏によると、織田代表のワンボックスカーはダイナマイトや銃弾の攻撃を警戒して防弾ガラスを使用。床と後ろのドアに鉄板を張っているという。


「別の組織のワンボックスカーに乗せてもらったことがありますが、車内に40インチの液晶テレビなどがある特別仕様で乗り心地抜群。“俺たちはローンを組めないから、1200万円のキャッシュで買った”と言ってました。防弾ガラスは景色が歪んで見えるので、慣れないと気分が悪くなります」(鹿島一男氏)