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蔡総統は10日、台湾が建国記念日とする日の式典で演説しました。この中で、蔡総統はいわゆる「1つの中国」の原則の受け入れを迫る中国を念頭に「台湾の民主主義と自由は無数の人々の努力で得たもので、全力で守らなければならない」と訴えました。


去年、独立志向が強いとされる民進党による政権が誕生し、蔡総統が就任して以降、台湾と中国の間では当局どうしの公的な対話が途絶えるなど、関係は冷え込んでいますが、蔡総統は「対立していた過去の路線には戻らないが、圧力にも屈しない」などと述べ、「現状維持」の立場を改めて強調しました。


その一方で、中台関係は人の交流が深まる中でかつての敵対関係から平和的なものに発展したとして、関係の改善に向けて「双方の政治指導者が知恵をともに出し合い、堅い意思と忍耐をもって新たな交流の在り方を模索しなければならない」と述べ、途絶えている対話の再開を呼びかけました。


蔡政権をめぐっては先月30日、中国の李克強首相が演説で「台湾独立には断固として反対する」とけん制するなど、関係改善の兆しは見えておらず、中国側が今回の呼びかけに応じるかは不透明です。