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 ライフスタイル(=性格)は千差万別、十人十色です。とはいえ、幸福な人生を歩む人に共通する特徴と、逆に不幸な人生を歩む人に共通する特徴は存在します。それはコモンセンス(共通感覚)と合っているかどうか、です。


 コモンセンスとはコモン(共通)なセンス(感覚)という意味です。つまり「個人にとっても組織や家庭などにとっても、共に受け容れられるような意味づけ」をコモンセンスと呼んでいるのです。このコモンセンスは辞書を引くと常識と訳されています。しかし、アドラーは「コモンセンスが必ずしも常識と同じであることはない」と言っています。


 例えば子供は学校に通うべき、というのが世の中の常識ですが、もしも学校でひどいいじめにあっていたとしたら、無理をして行くべきではないでしょう。この場合は、あえて学校に行かないことがコモンセンスである、とアドラーは言っているのです。


 そして、アドラーはこれと対比する形で私的論理という言葉を提唱しています。これはコモンセンスの逆であり、「個人にとってだけしか受け容れられない、共同体では受け容れがたい意味づけ」を指しています。歪んだ私的論理だけで生きていては必ず人生が行き詰まります。


 今からでも遅くありません。ライフスタイルをコモンセンスに添った形に改めていくことが必要でしょう。それが幸福に生きるための方法なのです。

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