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ガザ地区を実効支配するハマスパレスチナ暫定自治政府を率いる政治勢力ファタハは12日、エジプトの首都カイロで共同会見を行い、和解に向けて合意したことを明らかにしました。


パレスチナでは、ハマスが2006年の自治評議会選挙で勝利しながら、結果が認められなかったことを不服として、ガザ地区の実効支配に乗り出し、分裂状態が続いてきましたが、今月2日、経済封鎖に苦しむハマスが譲歩して暫定自治政府の統治下に戻ることになり、今後の手続きについて協議していました。


今回の合意でハマスは、ガザ地区イスラエルとの境界で人や物資の出入りを管理する権限は来月1日までに、ガザ地区のすべての行政権限はことし12月1日までに、それぞれ暫定自治政府に返還することになりました。


双方の間では、過去にも和解に向けた合意が結ばれていますが、合意を実施する段階で頓挫しています。


ただ、今回の和解プロセスには、具体的な期限が設けられ、隣国のエジプトが深く関与していることから、10年におよぶパレスチナの分断が解消に向かうのではないかという期待感が広がっています。