【暮らし】近ごろ見かける次世代のミニワゴン型タクシー。このところ増えているのはなぜ? https://t.co/BCFtZ6E4AC #日刊ゲンダイDIGITAL
— 日刊ゲンダイ (@nikkan_gendai) 2017年10月14日
出張先の京都で乗ってみると、セダンタイプに比べて室内は広々とし、天井にはサンルーフがあるので開放感抜群だ。
座席の後ろのスペースには、大きなスーツケースも複数載せることができた。スライド式のドアは乗り降りが楽チンで、降りる際には自動でステップがニュッ――思わず「いいな〜」と声が出るほどの乗り心地の良さだった。
調べたらコレ、日産が商用車NV200バネットをベースに開発した次世代タクシー「NV200タクシー」で、アメリカのニューヨーク市では2013年から公式イエローキャブ車両に採用。欧州でも電気自動車タイプが運行中だ。
日本国内では、2015年6月から販売を開始。ベビーカーや車椅子での利用、荷物の多い外国人観光客へ対応するためだ。現在国内のタクシー車両の日産車シェアは2割にすぎないが、この次世代のミニワゴン型タクシーで巻き返しを図っている。
残りの8割はトヨタ車で、そのほとんどがセダン式のクラウン。しかし今年4月にタクシー用車両の受注を終了(一般用は継続)。その代わりにこの秋から導入予定なのが、やはりミニワゴン型の新型車両だ。車体が濃い藍色で統一されているため、今から「ブルーキャブ」という愛称がついている。
車高は現行のクラウンコンフォートより20センチほど高い170センチ。後部座席の床面は低めで道路との段差が少なく、大きな荷物のほか、人が乗った車椅子も載せられる。動力部分はLPガスとモーターのハイブリッドシステムを採用。燃費は既存のタクシーより大幅に向上しているという。
外国人観光客がさらに増える2020年に向け、タクシーの姿はガラリと変わる。