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中国では25日、2期目の習近平指導部が発足し、共産党のトップ25人にあたる政治局委員には習近平国家主席の元部下など関係が近いとされる多くの人物が抜てきされました。


その一方で、胡錦涛国家主席江沢民国家主席など前の指導者の影響も受けて発足した1期目の指導部の政治局委員3人が、慣例で引退する68歳に達していないにもかかわらず、降格されるなど異例の処遇を受けています。


このうち、党の中央宣伝部長を務める劉奇葆氏と、党の建設に関する指導グループの幹部を務める張春賢氏は重要な政策や人事を決めるおよそ200人の中央委員には選ばれたものの、政治局委員に再選されず、降格となりました。また、これまで政治局委員を務めてきた国家副主席の李源潮氏は政治局委員だけでなく、中央委員にも選ばれませんでした。


3人が降格などの処遇を受けた理由は明らかになっていませんが、権力を集中させる習近平主席の独自の人事として注目されています。


トランプ大統領は25日、みずからのツイッターで、習近平国家主席と電話で会談し、中国の最高指導部の2期目のスタートを祝福したことを明らかにするとともに「北朝鮮と貿易の2つの重要なテーマについて意見を交わした」としています。そして習近平主席と夫人がことし4月にそろって南部フロリダ州を訪れた際に一緒に撮影した写真とともに「妻のメラニアと私は、2週間後に中国で、習主席夫妻と会うことを楽しみにしている。歴史的な訪問になるだろう」と書き込み、大統領就任以来初めてとなる訪中を通して、核とミサイルの開発を加速させる北朝鮮への対応や貿易不均衡の問題で成果を挙げることに期待を示しました。


今回の電話会談について、中国国営の新華社通信は習主席がトランプ大統領に対し、「中国はアメリカとの関係の発展を重視していて、互いに尊重し合い、長期にわたり両国の関係を安定的に発展させることを望む」と伝えたとしており、米中関係の安定には、中国が重視する国益アメリカが尊重することが不可欠だという中国側の立場を強調したものと見られます。