View of Mt. Fuji from Air Force 1 this morning en route to South Korea. #POTUSinAsia pic.twitter.com/2xQINTVXs5
— Sarah Sanders (@PressSec) 2017年11月7日
トランプ大統領 南北軍事境界線の視察 霧で見送り #nhk_news https://t.co/VLbNiSqleL
— NHKニュース (@nhk_news) 2017年11月8日
韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領も一緒に視察する予定だったということで、ホワイトハウスのサンダース報道官は記者団に対し「米韓両首脳がそろって軍事境界線を視察すれば初めてのことだったと思うので歴史的な瞬間になるはずだった」と述べました。
そして「この取り組みは米韓両国の同盟関係の強さと重要性を示している」と指摘しました。また、「トランプ大統領は行きたかったものの実現できず、失望し非常に不満に思っている」と説明しました。
別のホワイトハウスの高官は、トランプ大統領がアジア歴訪に出発する前、韓国では滞在時間の制約から軍事境界線を視察することはないと述べていましたが、警備上の理由などから事前に公表せずに視察しようとしたものと見られます。
【速報 JUST IN 】トランプ大統領 「米韓同盟は強固」と強調 #nhk_news https://t.co/erY3ohxCPp
— NHKニュース (@nhk_news) 2017年11月8日
就任後初のアジア歴訪中のトランプ大統領は、8日昼前訪問先の韓国の国会で、核とミサイルの開発を加速させる北朝鮮への対応について、演説しました。
トランプ大統領は、この中で、「われわれは、最も巨大で完全装備の空母3隻と原子力潜水艦など、世界最強の軍事力を展開している」と述べ、北朝鮮の脅威に対するアメリカの軍事的な態勢は万全だと強調しました。
同時に、「アメリカは、何千億ドルもの軍事費を使って、軍事力を完全に再構築し、最新で性能のよい装備を整える。私は、力を通じた平和を求めていく」と述べ、強大な軍事力を背景に北朝鮮に非核化を迫っていく考えを示しました。
そのうえで、「われわれを過小評価すべきではない。安全と繁栄、それに自由を守っていく」と述べて、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長に強く警告するとともに、核・ミサイル問題を解決させるとその決意を強調しました。
また北朝鮮の人権状況などを取り上げ、「地獄だ」と批判するとともに、「兵士が外国人を誘拐し、スパイのための語学教師として働かせてきた」と指摘し、拉致問題にも言及して、キム・ジョンウン体制の非人道性を強く非難しました。
さらにトランプ大統領は、「国際社会は、ならず者国家の核の脅威を容認できない。責任ある国家は、北朝鮮の野蛮な体制を孤立させなければならない」と述べて、北朝鮮への圧力を最大化するため、経済面などでつながりを保っている中国とロシアをはじめとした世界各国が結束するべきだと訴えました。
アメリカは、北朝鮮情勢を念頭に、空母3隻を西太平洋などの海域に展開させていて、トランプ大統領としては、みずからが朝鮮半島に足を踏み入れたタイミングで世界に向けて演説することで北朝鮮への圧力を最大限まで強め、対話による解決を探りたい考えです。
トランプ大統領は、8日午後韓国への訪問を終えて、中国に向かい、北朝鮮への圧力強化に向けて、習近平国家主席から一層の協力を引き出すことができるのかどうかが焦点です。
トランプ米大統領、北京に到着−北朝鮮問題で鍵握る中国首脳と協議へ https://t.co/AN7LaRhlea pic.twitter.com/KixuioJ8fL
— ブルームバーグニュース日本語版 (@BloombergJapan) 2017年11月8日
トランプ大統領 「故宮」で習主席と交流 #nhk_news https://t.co/qMZ6wgY6fA
— NHKニュース (@nhk_news) 2017年11月8日
習近平国家主席みずから、かつての宮殿で世界遺産の「故宮」に出向き、トランプ大統領を案内するという異例の特別待遇で迎えたのには、長期にわたって安定した関係を構築したいという中国側の狙いがあります。
トランプ大統領は、中国が先月の共産党大会を経て2期目の習近平指導部をスタートさせたあとに、初めて国賓として迎える外国の首脳です。
習近平指導部は、国際的な影響力を高めながら「大国外交」を推進するとしていて、今回の会談を今後のアメリカとの関係を方向づける重要な会談と捉えています。
習主席とトランプ大統領が会談を行うのは3度目で、トランプ大統領の中国訪問は、大統領就任後初めてです。中国は今回、トランプ大統領を「通常の国賓を超えるもてなし」で迎えるとしていて、習主席とトランプ大統領の首脳どうしの信頼関係を深めることを重視しています。
8日の記者会見で、中国外務省の華春瑩報道官は、こうした特別待遇について、「主要な目的は、両国の首脳が十分な時間を取って、共に関心を持つ重要な問題について、戦略的な意志疎通を深く行うことだ。相互の理解と信頼を深めるのに役立ち、今後の中国とアメリカの関係の発展に有益だ」と強調しました。
9日の首脳会談では、アメリカと中国の間で核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮への対応や、貿易不均衡の問題などが議論されますが、異例の特別待遇は、立場の違う問題を抱えつつも、首脳どうしの関係強化を図る狙いがあるものと見られます。