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 アドラー心理学における教育では「結末を体験させる」ことを重視しています。もしも子供が片付けをしようとしない場合であれば、叱ったり脅したりして無理矢理片付けさせても、子供は片付けを覚えないでしょう。そうではなく、叱らずに放っておく方が効果的です。子供は片付けなかったことにより、自分がほしいおもちゃを探すことに苦労するでしょう。そして、片付けておく方がはるかに探すのがラクであることを学習するのです。


 しかし、おもちゃを出しっ放しにしておくことは、大人にとってもストレスにつながります。そんな時は、大きな箱を一つ用意し、子供が散らかしたおもちゃや洋服を片っ端から箱に投げ入れておけばいいのです。これにより、床の上はスッキリし、大人のストレスはなくなるでしょう。そして、ごちゃごちゃなまま箱に入れられたおもちゃを探すのに子供は苦労し、そこから片付けの重要性を学ぶことでしょう。


 この「結末を体験させる」という手法は子供の教育に限らず、大人にも当てはまる法則です。人は失敗から学びます。ですから、リスクがあることもどんどん任せることが大切です。一度や二度の失敗を恐れて何もさせないよりも、わざと失敗させるくらいの気持ちが重要です。できるようになってから任せるのではなく、任せるからできるようになる。