「独学」できる人しか生き残れない時代になった - 知的戦闘力を高める 独学の技法 https://t.co/zE4dKOCvxE
— ダイヤモンド・オンライン (@dol_editors) 2017年11月16日
最後が「クロスオーバー人材」です。クロスオーバー人材というのは、平たく言えば「領域を越境する人」ということです。
昨今、人材育成・組織開発の世界でよく言及されるのが「Π(パイ)型人材」の重要性です。Π型人材とはつまり、「縦棒=スペシャリストとしての深い専門性」を二つの領域で持ちながら、一方では「横棒=ジェネラリストとしての幅広い知識」をも併せ持った人材のことです。今日のビジネスではさまざまな専門領域が密接に関わりあうようになってきています。
このような世界において、専門性だけを頼りにして蛸壺にこもるような人材のみで構成されたチームでは、イノベーションを推進していくことはできません。イノベーションという言葉の生みの親であるシュンペーターが指摘したとおり、イノベーションというのは常に「新しい結合」によって成し遂げられるからです。
この「新しい結合」を成し遂げるためには、それまでに異質のものと考えられていた二つの領域を横断し、これをつなげていく人材が必要になります。これがつまり「クロスオーバー人材」ということになります。
そして、言うまでもないことですが、Π型人材の横棒として表現される「さまざまな領域にわたる広範な知識」は、独学によって身につけるしかありません。
なぜなら、現在の高等教育機関のほとんどは、基本的に「専門家の育成」を前提にしてカリキュラムを組んでいるからです。今日、世界中の組織で「領域横断型の人材が足りない」という声が聞かれますが、なぜそのような人材が求められているかというと、世の中の仕組みがそういう人材を生み出すようになっていないからなんですね。
こうした要望を受けて、たとえばアメリカのハーバード大学やスタンフォード大学は、いわゆるリベラルアーツ教育をより重視したカリキュラムを組むようになってきていますが、すでに大学を卒業してしまった人が、このような広範な領域に関する知見を得ようと思えば、独学以外に頼るすべはありません。
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20171113#1510569900
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20171107#1510050929