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国連ヨーロッパ本部のあるスイス・ジュネーブに駐在する北朝鮮のハン・デソン大使は、17日、ロイター通信のインタビューに応じました。


この中でハン大使は、「アメリカの核の脅威が存在する以上、われわれは自衛的な核抑止力の構築を続けていくだろう」と述べ、北朝鮮が続ける核・ミサイル開発を正当化しました。そのうえで、「アメリカがわれわれの玄関先で戦争ゲームを続ける限り、交渉は行わない。もしも、わが国に対する軍事演習をやめるのであれば、将来何をすべきか考える」と述べ、アメリカ軍と韓国軍による合同軍事演習の停止が話し合いに応じる条件の1つだとする認識を示しました。


中国共産党で対外交流を担当する中央対外連絡部のトップ、宋涛部長は、先月の党大会の結果を説明するため、習近平国家主席の特使として17日、ピョンヤンを訪問し、北朝鮮の国営テレビは、空港で朝鮮労働党の幹部が一行を出迎えた際の映像を17日夜、放送しました。


宋部長は早速、キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長の信頼がとりわけ厚いとされる側近のチェ・リョンヘ副委員長と会談し、中国側の発表によりますと、中朝関係を前向きに発展させるため、ともに努力する必要があるという認識で一致したということです。


中国は、今回の訪問に先立って、「互いの関心事についても意見を交わす」としていたことから、今月9日の米中首脳会談を踏まえて、北朝鮮が開発を続ける核・ミサイルの問題を巡っても意見を交わしたものと見られます。


去年10月以来となる中国高官の訪朝について、アメリカのトランプ大統領は16日、ツイッターに「大きな動きだ。何が起きるか見てみよう」と書き込み、中国の影響力に期待を示しています。


しかし北朝鮮は、国連安全保障理事会の制裁決議を着実に履行すると強調している中国への不満を募らせているほか、きのうも国営メディアが、「アメリカの敵視政策が破棄されない限り、自衛的な核の宝剣は強化される」と伝えており、双方が歩み寄ることができるかどうかは不透明です。


中国共産党で対外交流を担当する中央対外連絡部のトップ、宋涛部長は、先月の党大会の結果を説明するため、習近平国家主席の特使としてピョンヤンを訪れていて、17日、キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長の信頼がとりわけあついとされる側近のチェ・リョンヘ副委員長と会談しました。


北朝鮮の国営メディアは18日、この会談について伝え、宋部長が「両国の伝統的な親善関係を引き続き発展させていく立場を強調した」としたほか、チェ副委員長にキム委員長への贈り物を渡したとしています。


会談では中国側が共産党大会の結果について伝えたこと以外、具体的な内容は明らかになっていませんが、核・ミサイル開発の問題をめぐっても意見を交わしたものと見られます。


一方で、中国共産党系のメディア環球時報は17日、習主席の特使派遣についてアメリカのトランプ大統領ツイッターで「大きな動きだ。何が起きるか見てみよう」と書き込んだことに言及しました。


そのうえで「宋部長はマジシャンではなく、緊張緩和の鍵はアメリカと北朝鮮が握っている」として、中国に過度な期待を抱くべきではないと伝え、中朝関係がぎくしゃくする中、去年10月以来となる中国高官の訪朝が北朝鮮の態度の変化につながるかは不透明です。


宋部長は20日までピョンヤンに滞在すると見られ、北朝鮮高官らと会談を重ねる見通しです。