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日馬富士は巡業中の先月25日、鳥取市内の飲食店で貴ノ岩を殴ったことを認め、鳥取県警察本部が傷害の疑いで調べています。


日本相撲協会は、外部理事や弁護士などで作る危機管理委員会が日馬富士の聞き取りを行ったほか、今場所を休場している横綱鶴竜照ノ富士など同席した関係者からも聞き取りを行うなど独自の調査を行っています。
しかし暴行を受けた貴ノ岩については聞き取り調査ができておらず、22日、相撲協会八角理事長が師匠の貴乃花親方に調査への協力を要請しましたが、貴乃花親方はこれを断っていました。


八角理事長は24日午後、再び貴乃花親方を呼びました。
関係者によりますと、改めて協力を要請しましたが進展はなかったということです。
貴乃花親方は報道陣の問いかけには何も答えず会場をあとにしました。


危機管理委員会は九州場所後に横綱白鵬などまだ調査をしていない関係者から聞き取りを行う方針ですが、貴ノ岩本人の聞き取りが進まなければ、来週予定されている横綱審議委員会スポーツ庁への報告にも影響が出ることが懸念されます。


 ここまでの推論に「納得できない」という方は少なくないだろう。私も良い話だと思って解説しているわけではない。しかし相撲協会だけでなく、現実に多くの日本企業では不祥事をもみ消そうとしたり、内部告発者をつぶそうとしたりといった組織力学が働いている。現実には、こうしたことが日々行われているということをお話ししたつもりだ。


 それよりも興味深いのは、もみ消したりつぶしたりする側が、私利私欲からではなく「組織のため」という考えから、そのように動く点であろう。これは日本独自の社会風土である。だから、社員が法律遵守を建前にして反乱を起こし、古い経営の体質に問題提起を行ったとしても、会社組織には自衛本能が働く。


 相手が合法で来るなら、こちらもルールに則った対応で反乱分子をつぶしにかかろうというのが、日本の組織の自己防衛システムだ。前述したケースで営業本部長が会社に事後報告をしなかったことは、この点において、抵抗戦術上の明らかなミスだった。


 ミスを見つけた上層部から一斉に、「警察に届ける前にまず経営陣に報告すべきだろう」「おのれの目的のために事件を利用するのはいかんなあ」「一番かわいそうなのはまじめに働いている一般社員だ」といった告発者に対する総攻撃が起きるのは、組織防衛の力学からであり、将来的に組織に立てつく恐れのある他の社員たちへの見せしめである。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20171124#1511520341(大相撲に長い間つきまとう八百長と暴力体質の疑惑。協会のガバナンスとは、事実を隠蔽しない事と内部限りの処置で済ませない事だ。)
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20171123#1511434052(暴力事件の現場には横綱陣や親方までいたのに、貴乃花親方が弟子に問いただす前に誰も協会に報告していない。貴乃花親方から見ればこれが協会の隠蔽体質だと考えて司法に任せようとしている。)