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(前回の記事で、悩みや問題について考えるにあたって、「自分でコントロールできること」と「できないこと」を分けて考える方法を紹介したが)このような考え方は、古今東西の賢人の言葉からも見いだすことができ、時代を超えた知恵としていまに伝えられている。たとえば、ギリシアストア派の哲学者エピクテトスは次のような言葉を残している。


「幸福への道はひとつしかない。それは、意志の力ではどうにもならない物事に悩まないことだ」


 もっと近い時代では、キリスト教神学者のラインホルド・ニーバーが、1930年代後半に「ニーバーの祈り」と呼ばれる祈りの言葉を書いている。これをどこかで見聞きしたことがある人は多いはずだ。


「神よ、変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気を我らに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受け入れるだけの冷静さを与えたまえ。そして、変えることのできるものと変えることのできないものとを識別する知恵を与えたまえ」

 ストア派の哲学者、ローマのマルクス・アウレリウスは次のように語った。


「自分の外側にある物事に悩まされているとき、苦しみはそれ自体ではなく、あなた自身の考えから生まれている。故に、あなたはその苦しみをいつでも消すことができる」

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