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ことし6月に始まった離脱交渉で、イギリスとEUは第1段階として離脱に伴うさまざまな条件の交渉を行っていて、イギリスがEUに支払う分担金のほか、EUとイギリスの境界となる隣国アイルランドとの国境の管理などについて話し合ってきました。


これについて、イギリスのメイ首相とEUのユンケル委員長は、8日早朝まで、離脱条件について詰めの協議を行いました。


会談後の記者会見でユンケル委員長は「主要な3つの分野で十分な進展があった」と述べ、第1段階の離脱条件でメイ首相と基本合意したことを明らかにしました。


合意の内容はこのあと各国に伝えられる予定で、来週行われるEU首脳会議での各国首脳の正式な承認を経て、離脱交渉は貿易をはじめとする将来の双方の関係をめぐる第2段階に移る見通しとなりました。


これまでの交渉では、双方の立場が大きく異なり、先行きが危ぶまれた時期もありましたが、来週の首脳会議の直前になってようやく事態打開にこぎ着けた形です。


ただ、EUのトゥスク大統領は、合意を受けて声明を発表し「最も難しい挑戦はこれから始まる」と述べて、今後始まる協議はさらに困難なものになるとの見方を示しました。