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トルコの大統領としては65年ぶりにギリシャを訪問したエルドアン大統領は7日、首都アテネでパブロプロス大統領、チプラス首相と相次いで会談しました。


ギリシャと、オスマン帝国の後継のトルコは、領土問題やエーゲ海を渡る難民への対処などをめぐり、多くの対立点を抱えています。共同記者会見で両首脳は、歴史的な対話だと位置づけたうえで、鉄道やフェリーなど2国間の交通網の整備や、観光の促進、それに難民問題での協力などを進めていくことで一致したとして成果を強調しました。


一方で、両国の国境線を確定した100年近く前の条約について、ギリシャ側が「見直すことは許されない」と主張したのに対し、エルドアン大統領が「現実に沿って再検討すべき」と反論するなど、緊張した場面も見られました。


ギリシャのメディアは「トルコの大統領がギリシャに恥をかかせるためにやってきた」と批判的に伝え、トルコのメディアも「エルドアン大統領はよく怒りをこらえた」などと報じており、関係改善の難しさも浮き彫りにしました。

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