https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com


 東京の取材班は、典子さんの祖母・鳥取二三子(ふみこ)さん(90)に話を聞いていた。年齢を全く感じさせない、かくしゃくとした口ぶりである。


「神官さん(国麿氏)は結婚式でお疲れになったうえに、お父様が修行に厳しいそうです。結婚式が終わってから身体を壊して寝込んでいらしたこともありました。別に夫婦の仲が悪いわけではありません。ただ典子さまもしょっちゅう東京にはお出でになられています。宮中では色んな催し物がございますから。それにお友達のクラス会もあるようです」


 国麿氏はと言うと、


「あちらはお忙しいからいらっしゃらないですが、お義母さまと一緒に上京されることも多いんですよ。向こうにいらしても、(典子さまは)皆さんのところに出ていらっしゃる用事がないわけです。ほとんど土地の方とは交流がおありにならない。本当にお暇らしいです。神官さんの奥さまというのは本当に何にもすることがないそうで」

 夫婦問題コンサルタント池内ひろ美さんは、


「見知らぬ地域に嫁いだ女性にとって、一番の味方は夫君。なのに体調が芳しくないとなるとしんどいことでしょう。ただでさえ、嫁ぎ先では『お姫様状態』で何もさせてもらっていないわけですよね。彼女は“私がここにいる価値はない”と思ってしまっている可能性もあります。自分に役割が与えられていないというのは最もツラいことですから」


 そう斟酌したうえで、


「お姑さんとよく行動を共にされて、東京にも一緒にいらっしゃっているということですが、『お目付け役』なのかもしれません。お姑さんと一緒に実家に帰りたいなんて思う嫁は世の中にひとりもいないですからね」


 と指摘する。更に、


「ヨリを戻すとかそういうのではなく、ご夫婦としてまだスタートされていないのではないかという印象さえ持ちます。典子さんご自身の幸せを考えると、『カゴの鳥』状態を続けるよりは別居や離婚に踏み切った方がいいのではないかと思います。20年まで離婚が難しいということですが、来年30歳になられる典子さんにとって、その時機は再出発するにあたって重要なタイミングでもありますから」


 と踏み込むのだった。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20171211#1512989236