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築地市場豊洲への移転は、当初は去年11月7日に予定されていました。しかし、東京都の小池知事は就任後の去年8月、移転の延期を表明しました。


ガス工場の跡地だった豊洲市場で行われていた地下水のモニタリング調査が最後まで行われておらず、「安全性の確認が不十分だ」などというのが理由でした。


その翌月、9月に入ると、豊洲市場の土壌汚染対策の柱とされた「盛り土」がなされず、地下空間が設けられていたことが発覚します。


ことし1月には、小池知事が見届けたいとしていた地下水のモニタリング調査の最終結果が示され、最大で環境基準の79倍のベンゼンなどが検出されました。
さらに、その後の再調査でも100倍のベンゼンなどが検出されました。


こうした中、土壌や水質の専門家でつくる専門家会議は、「盛り土」に代わる安全対策として、市場の地下空間の底をコンクリートで覆うことなどを提言しました。


そして、ことし6月、小池知事は、市場を築地から豊洲に移転したうえで築地を民間主導で再開発する市場移転の基本方針を発表。


9月には、豊洲市場の追加の安全対策の費用などを盛り込んだ55億円の今年度の補正予算が成立し、事態は再び移転に向け動き始めました。


都と市場業界は、先月、移転の時期を来年10月中旬とするところまで合意しましたが、豊洲市場の地元・江東区が、市場に併設される観光施設の整備を確約するよう求めたことなどをきっかけに、具体的な移転日の決定が遅れていました。


東京都と業界団体や地元との調整も一定のめどが立ち、20日、ようやく豊洲市場のオープンの日程が決定。小池知事の移転延期の表明から1年3か月余りが経過し、1つの区切りを迎えました。