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 そうやって立ち止まり、あなたから片時も目を離さない猫の身になってみると、今まで無駄な大騒ぎをして、せわしなさを職場から家に移行させただけだったと気づくだろう。神経を張り詰め、きりきり舞いして人工衛星のようにくるくる回っていただけだったのだ。


 洗濯や片付けや掃除もしなければいけないと思うかもしれない。
 しかし、同じことをやるにしても、ストレスの少ない、もっといい時間帯があるはずだ。
 それでもあなたが大騒ぎを続けるなら、猫はゆっくり立ち上がり、体をなめるために場所を移動するかもしれない。
 うんざりした様子で、
「しょうがないなあ。帰ってきたとたんに大騒ぎだ。クローゼットのセーターの中にもぐり込めばゆっくりできるかな」
 とその場を立ち去る。
 あなたのほうをもう一度振り返って、ニャーと鳴いてから、あなたがきっちりとたたんで重ねておいた服のほうへ進んでいくのだ。
「あ、それから家事に忙しくしていたいのだったら、ご飯を忘れないでね。トイレにも用を足しておいたから、掃除して」


休みなくジタバタするのはやめよう。
エネルギーの無駄遣いだと思わない?