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シリアでは、反政府勢力の最後の主要な拠点である北西部のイドリブ県に対し、アサド政権が総攻撃をかける構えでしたが、17日、ロシアとトルコが、政権軍と反政府勢力との間に非武装の緩衝地帯を設けることで合意し、総攻撃は当面回避される見通しになりました。

これについてアサド政権は18日、国営通信を通じて「合意を歓迎する」と発表し、今回の合意に先立ってロシアと集中的に協議していたことを明らかにして、政権も関与しての合意だと強調しました。

一方で「軍事作戦であれ、一部の地域に限った和解であれシリアの土地をすべて解放するまでテロとの戦いは続ける」として、今後の状況によっては攻撃も辞さないと示唆しました。

今回の合意に対し、イドリブ県の反政府勢力の一部は歓迎する声明を出していますが、国際テロ組織アルカイダ系の過激な勢力は立場を明らかにしていません。

さらにシリア内戦の情報を集めている「シリア人権監視団」によりますと、イドリブ県やその周辺では、17日深夜にも政権側による砲撃が行われたということで、合意が実行に移されるには不透明な要素も残されています。

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