米 中国軍幹部に制裁 ロシアから最新兵器購入を理由に #nhk_news https://t.co/bKK6HF4qVE
— NHKニュース (@nhk_news) 2018年9月21日
アメリカ国務省は20日、ロシアに対する制裁を強化する法律に基づいて、中国軍で兵器の調達を担当する「装備発展部」と、李尚福部長に対して、アメリカの金融機関との取引の禁止や、国内の資産を凍結するなどの制裁を科すと発表しました。
李部長らはロシアの最新の地対空ミサイルシステムS400や戦闘機スホイ35の購入に関わったということです。
また、国務省はロシアの国防や情報機関に関する33の個人と団体を新たに制裁対象に加え、S400の導入を検討しているインドやトルコを念頭に、ロシアからの兵器の購入などを避けるよう警告しました。
今回の制裁について、国務省の高官は「ロシアに対する制裁を強めるためであり、ほかの国の軍隊の能力を損なう意図はない」と説明していますが、中国の軍の幹部を制裁対象にすることは異例です。
中国外務省の耿爽報道官は21日の記者会見で、「中国はアメリカの無礼なやり方に強い憤慨を表明する」と強く反発しており、アメリカと中国が貿易で対立を深める中、米中の新たなトゲになるという見方も出ています。
中国外務省の耿爽報道官は21日の記者会見で、「中国はアメリカの無礼なやり方に強い憤慨を表明する」と強く反発しました。そして、「アメリカのやり方は、国際関係の基本的なルールに違反しており、米中関係と軍どうしの関係を大きく損ねた」としたうえで、「直ちに誤りを正し、制裁を撤回するよう強く求める。さもなければ、悪影響の責任はアメリカが負うことになる」と述べて、制裁の撤回を求めました。
さらに耿報道官は、中国とロシアの軍事面での協力について、「中ロの協力は、両国の正当な利益と地域の平和と安定を守るのが目的であり、国際法に反しておらず、ほかの第三国に対するものでもない」としたうえで、「中国は今後もロシアとともに、両国の指導者の共通認識を実行に移し、戦略的な協力をさらに高いレベルへと発展させていく」と述べて、ロシアとの軍事協力を今後も進めていく考えを示しました。
ロシアのラブロフ外相は21日、「われわれは、アメリカがロシアに制裁を科すことに、いちいち驚くのをやめた」とアメリカを批判しました。
またロシア上院の国防・安全保障委員会のボンダレフ委員長は「誰もアメリカのざれ言に耳を貸さないだろう。ロシアの兵器の方が信頼性が高く、性能がよく、そして値段が安い」と述べています。
ロシアは、最新の地対空ミサイルシステムS400を主要な輸出兵器にしたい考えで、ことし、中国に輸出したほか、来年にはトルコにも納入する計画です。
https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/09/21/220214(田中宇・増田俊男の時事直言!)