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4年前のクーデター以降、軍主導の暫定政権が続くタイでは、国内外から民政復帰を求める声が高まる中、暫定政権が来年2月から5月の間に総選挙を行う考えを示しています。

こうした中、陸軍司令官としてクーデターを主導し、現在は軍主導の暫定政権を率いるプラユット氏は、24日記者団に対し、「私は政治活動に関心がある。これまで取り組んだ仕事が将来どのような結果をもたらすのか関心がある」と述べて、来年予定されている総選挙後も政治に関わっていく考えを明らかにしました。

プラユット暫定首相が総選挙後の政治姿勢を明らかにするのは初めてです。

タイでは、総選挙の実施に必要な法律が先週公布され、民政復帰に向けたプロセスが進むと期待される一方、軍主導の政治体制の継続を目指す勢力によって、新党が相次いで設立されています。

プラユット暫定首相の発言は、こうした新党から首相指名を受けたうえで、軍主導の政治体制を維持していくことに意欲を示したものと受け止められていて、今後予定されている民政復帰のプロセスが骨抜きになるという懸念が広がっています。