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イラン南西部フーゼスタン州のアフワズで22日、4人組の武装グループが軍事パレードに乱入して銃を乱射し、兵士や市民ら25人が死亡しました。治安当局はテロ事件として捜査しています。

亡くなった人のうち13人は最高指導者・ハメネイ師直轄の精鋭部隊である革命防衛隊の兵士で、23日、革命防衛隊は「邪悪なテロリストに近い将来、死をもたらす復しゅうを行う」と報復措置をとるとする声明を出しました。

革命防衛隊はイランでイスラム体制を守る役割を担い、強力な権限で治安の維持にあたっていますが、攻撃の標的になるのは異例です。

今回の事件についてロウハニ大統領は23日、「実行犯はペルシャ湾の南のわれわれの近隣国から資金や武器の提供を受けていた」と述べるなど、武装グループはアメリカとつながりのある湾岸諸国から支援を受けていたという見方を示していて、今後、中東地域の緊張が高まることが懸念されています。

今回の事件について、イラン政府が、武装グループはアメリカとつながりのある湾岸諸国から支援を受けていたという見方を示したことに対して、アメリカのポンペイ国務長官は、23日放送されたFOXニュースのインタビューで「自分の国で治安に関わる事件が起きたときに、他国を非難するのは大きな間違いだ」と述べ、反論しました。

そのうえでトランプ政権がイランを「世界最大のテロ支援国家」と位置づけていることに触れ「イラン政府は、世界を不安定にさせることよりも、自分たちの国民を守ることに集中するべきだ」と述べ、イラン政府を非難しました。

今回の事件で、過激派組織IS=イスラミックステートとつながりのあるメディアの「アマーク通信」は23日、実行犯のうちの3人を撮影したものだとする映像をインターネット上で公表し、事件はISによるものだとアピールしました。

映像は1分30秒ほどの長さで、3人の男が走行中の車の中で1人ずつカメラに向かって話しかけています。

最初の2人はアラビア語でジハード=聖戦に参加する喜びや、両親への遺言などを話しています。

そして3人目はイランで使われているペルシャ語で「神の敵を殺す。革命防衛隊などを相手にした偉大な仕事になる」と話しています。

この映像は事件の直前に撮影されたようにも見えますが、今のところ登場する男たちと事件との関連は明らかではありません。

一方、事件が起きたイラン南西部のアフワズを含む地域で分離独立運動を展開しているアラブ系の武装組織も地元メディアに犯行を認めています。

今回のテロ事件の背景はまだよく分かっておらず、イランの当局が捜査しています。

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