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アメリカのトランプ大統領は、日本時間の25日午後11時すぎ、ニューヨークの国連本部に入る際、総会での演説に先立って記者団の質問に応じました。この中でイランとの関係について、聞かれたのに対し、トランプ大統領は、「イランと良好な関係を築けることを期待しているが、いまはまだその時ではない」と述べました。

また、トランプ大統領は25日朝、日本時間の25日夜、ツイッターに「要請にもかかわらず、イランのロウハニ大統領と会う予定はない」と書き込み、国連総会が行われているニューヨークで首脳会談は行わないという考えを示しました。

会談を要請したのがアメリカ側、イラン側いずれからだったかは明らかにしていませんが、トランプ大統領はことし7月、ロウハニ大統領と会談する用意があるという考えを示していて、今回の国連総会に合わせてニューヨークで首脳会談が行われるのではと臆測を呼んでいました。

一方で、トランプ大統領は「いつか将来会うかもしれない。間違いなく彼はすばらしい人だと思う」とも書き込み、将来、会談を行う可能性に言及しました。

トランプ大統領は、国連総会での演説の中で、北朝鮮について「北朝鮮から、ミサイルは発射されていないし、核実験も行われておらず、関連施設の破壊も始まった。キム委員長の勇気と行動に感謝したい。非核化が行われるまでは、制裁は解除しないし、北朝鮮側が行わなければならないことがまだ数多くある」と述べ、引き続き、北朝鮮の非核化に向けて取り組む考えを示しました。

アメリカのトランプ大統領は、国連総会での演説で「イランの政権はミサイルやテロなどに資金を使っている」と非難したうえで、「アメリカ政府はイランに対する経済的な圧力を強化する取り組みを始めた」と述べ、イランに対してさらなる制裁を強化する方針を明らかにしました。さらに、「われわれはすべての国にイランの孤立化に向けて協力を呼びかける」と述べ、各国にイラン産の原油の取引の停止を求めました。

トランプ大統領は国連総会での演説の中で「アメリカは、中国がWTO世界貿易機関に加盟して以来、製造業で300万人以上、鉄鋼業でほぼ4分の1の雇用を失った。これまで20年間、中国に対する貿易赤字に苦しんできたがそうした時代は終わった。習近平国家主席に敬意と親しみをもっているが、貿易の不均衡は受け入れられないことは明確にしている」と述べ、貿易の問題をめぐり、中国に対して引き続き厳しい姿勢で臨む考えを示しました。

アメリカのトランプ大統領は、国連総会での演説でシリア情勢について、「シリアで続く悲劇には悲痛な思いにさせられる。われわれの共通の目標は、紛争の段階的な縮小とシリア国民の意思を尊重した政治的な解決だ」と述べたうえで「アサド政権が化学兵器を使用すれば我々は対抗する」と述べ、アサド政権を強くけん制しました。

トランプ大統領は、国連総会での演説の中で「ドイツは、ロシアからのエネルギー供給に頼るという方針を改めないかぎり、ロシアに完全に依存することになってしまう。西側の諸国は、影響力を拡大しようとする外国の勢力の侵略から独立を守る義務がある」と述べ、ロシアへのエネルギー依存を続けるドイツを批判しました。

トランプ大統領は25日午前、ニューヨークの国連総会で演説に臨みました。去年の演説でトランプ大統領北朝鮮を強く非難しましたが、ことしの演説では「ミサイルの発射も核実験も行われておらず、関連施設の破壊も始まった。キム委員長の勇気と行動に感謝したい」と述べ、みずからの外交成果だと強調しました。

そのうえで「行わなければならないことはまだ多くある」と述べ、非核化が実現するまでは制裁を続ける考えを示しました。2回目の米朝首脳会談の時期などについては言及しませんでした。

一方、対立するイランについて「イランの指導者は混沌とし、そして破壊の種をまきミサイルやテロなどに資金を使っている」と強く非難し、制裁を一段と強化する方針を明らかにしました。

さらに中国との貿易の問題をめぐり、「習近平国家主席に敬意と親しみをもっているが、貿易の不均衡は受け入れられないことは明確にしている」と述べ、厳しい姿勢で臨む考えを示しました。

また、アメリカの主権を守る。グローバリズムの思想は拒否する」と述べるなど、演説は、11月に迫った中間選挙も見すえ、みずからの成果を強調するとともにアメリカ第一主義を鮮明に打ち出すものとなりました。

アメリカのトランプ大統領が国連総会で演説を行っている間、北朝鮮の代表団の席には先週着任したばかりのキム・ソン国連大使をはじめ、キム・インリョン次席大使らが着席し、トランプ大統領の演説に何度もうなずいて、肯定的にとらえている様子がうかがえました。トランプ大統領が演説を行っている間、キム国連大使は、終始表情を変えずに演説の内容をじっと聴いていました。

この中で、トランプ大統領が「北朝鮮からミサイルは発射されていないし、核実験も行われておらず、関連施設の破壊も始まった」と北朝鮮の取り組みを評価した場面では、小さくうなずいく姿が見られました。

また、トランプ大統領が「キム委員長の勇気と行動に感謝したい。非核化が行われるまでは、制裁は解除しないし、北朝鮮側が行わなければならないことがまだ数多くある」と述べた時も2度ほどうなずく姿を見せ、トランプ大統領の演説を肯定的にとらえている様子がうかがえました。