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キリスト教東方正教会の中で最も権威が高いとされるトルコのコンスタンチノープル総主教庁は11日に声明を発表し、ウクライナ正教会が求めてきたロシア正教会の管轄からの独立を承認することを明らかにしました。

ロシアと対立するウクライナのポロシェンコ大統領は、ウクライナ正教会の総主教らとともにこれを祝い、「モスクワの悪魔たちに対するウクライナの偉大な勝利だ。善が悪に打ち勝ち、光が闇に勝利した」とコメントしました。

一方、ウクライナ正教会の管轄権はみずからにあることを主張してきたロシア正教会は、「前例がなく、教会の規範に反した行動で、正教会の基盤を破壊するものだ」と強く反発しています。

ロシアは4年前にウクライナ南部のクリミアを併合し、さらにウクライナ東部で独立を求める分離派を支援していることから、両国の関係は極度に悪化していて、今後、対立が一層深まることが予想されます。