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イギリスにある大英博物館が所蔵する南米チリのイースター島のシンボルとして知られる巨大な石像「モアイ像」について、150年前に不当に持ち出されたものだとして島の当局者らが博物館を訪れて返還を求めました。

イギリス ロンドンにある大英博物館が所蔵する高さ2メートル余りの「モアイ像」は、南米チリのイースター島で17世紀ごろまでにおよそ1000体作られたうちの1つとされています。

このモアイ像について、島から不当に持ち出されたものだとして20日、島の当局者らが大英博物館を訪れて、博物館の幹部に像の返還を求めました。

大英博物館によりますと、この像は、150年前の1868年にイギリス海軍が島に立ち寄った際に持ち帰ったものだということで、以来、博物館を代表する展示品の1つとなっています。

島の住民にとってモアイ像は、先祖の魂が宿る大切な存在とされていて、島の当局者の1人は「今の私たちには体があるだけで、魂はイギリスにある。子どもたちのためにも像を返してほしい」と涙ながらに訴えました。

島側は、実物のモアイ像の代わりにレプリカを無料で提供すると提案し、博物館側は対話には応じるとしていますが、返還の意思は示していません。