https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

2014年9月27日11時52分、御嶽山が噴火。グレートトラバース(百名山)挑戦中だった僕は、北海道富良野市の実家にて、テレビのニュースから知ることとなる。
たった3か月前に登った山が一変していた。次々と凄まじい状況が報じられ、言葉を失った。紅葉真っ盛りの週末だったために、大勢の登山者で賑わっていた最中のことで、死者は58人にもなり、行方不明者5人は未だに見つかっていない。
あれから4年の月日が流れ、噴火後初めて御嶽山へと登る。これまで、登ってきた数々の山とは、登る前から山への気持ちは違っていた。

今回は岐阜県濁河温泉(にごりごおんせん)から出発。針葉樹や苔の鬱蒼とした樹林帯を、霧に包まれながら進む。頂上部に着いても雲に包まれたままかも知れなかったが、天候回復を信じて登り続けた。

森林限界を迎えると、絵に描いたような、青空が広がり、御嶽山は雲海の上に姿を現してくれていた。

火山灰が堆積したまま凍りつく二の池の前に立ち、見上げる剣ヶ峰に向かって、静かに手を合わせた。

https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/11/10/200530