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ドイツでは、メルケル首相が、去年9月の議会選挙のあと行っていた2つの少数政党との連立交渉が決裂し、先月から、第2党の社会民主党との大連立政権を目指した協議を始めました。
こうした中、メルケル首相は、恒例のテレビ演説で、「世界は私たちを待ってはくれない。この国が10年、15年先も繁栄できるよう、速やかに条件を整えなければならない」と述べ、社会民主党との連立協議を急ぎ、4期目の政権をできるだけ早く発足させることに強い意欲を見せました。


ただ、メルケル首相率いる政党と、社会民主党とは、難民政策などで隔たりがあり、今後、両党がいかに歩み寄れるかが焦点となります。


また、メルケル首相は、演説で「ドイツの一体性について、これだけ多くの異なる意見が出されたことは長い間なかった。なかには、社会の分断について語る人さえいる」と述べ、好調な経済とは裏腹に社会の格差が拡大し、テロや難民問題などに不安を感じる人も少なくないという認識を示しました。


政権が発足しないまま新年を迎えることになったメルケル首相としては、国民の不安に寄り添う姿勢も示すことで、みずからが4期目を担うことに理解を求めたものと見られます。