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最高裁判所の大谷直人新長官が9日就任し、「より信頼される裁判所の実現のため全力を傾けたい」と抱負を述べました。


大谷直人新長官(65)は最高裁の事務総長などを歴任し、3年前から最高裁判事を務めています。


会見で大谷新長官は、「社会経済構造の変動や科学技術の進展などで裁判所の果たすべき役割は重大になっている。より信頼される裁判所の実現のため全力を傾けたい」などと抱負を述べました。


また、9日新たに就任した深山卓也判事と宮崎裕子判事も会見しました。


このうち裁判官出身で法務省の民事局長などを歴任した深山判事は、「法務省で法解釈の新たな視点を得られた。事案に応じた適正で妥当な法解釈は何なのか、自分の力を尽くしたい」と述べました。


弁護士出身の宮崎判事は、「偏見や先入観を持たず職務を遂行したい」と述べました。
宮崎判事は最高裁判事として初めて結婚前の旧姓を使用する予定で、その影響に関する質問に対して、「夫婦が同じ名字を使うべきだと思う人がいても否定するつもりはない」と答えました。


そのうえで、「夫婦が別姓を選択できる制度であれば問題はないと思う。価値観が多様化している中で可能な限り選択肢を用意することが非常に重要だと思う」と述べました。


一方、最高裁の寺田逸郎前長官は恒例の退任会見を開かず、8日退官しました。