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アメリカのマティス国防長官は就任してから初めてインドネシアを訪れていて、23日、インドネシアのリャミザルド国防相と会談しました。


会談後の記者会見でマティス国防長官は「インドネシアはインド太平洋の支柱にあたる場所にあり、役割はとても重要だ」と述べたうえで、「私たちは南シナ海や北ナトゥナ海での情報収集などの分野で協力を進めていくべきだ」と強調しました。


「北ナトゥナ海」は、インドネシアナトゥナ諸島の北側に広がる海域を指し、中国が管轄権を主張している南シナ海の海域と重なり合っており、マティス国防長官は、この海域の名称に言及することで南シナ海で海洋進出を加速させる中国をけん制しました。


アメリカのトランプ大統領は去年11月、アジアを歴訪した際、中国による南シナ海での海洋進出について公の場で明確な立場を示さず、東南アジアの国々からはアメリカの関与の弱まりを懸念する声も上がっていました。


マティス国防長官としては、南シナ海をめぐるインドネシアとの協力を強化することで、アメリカが今後もアジア太平洋地域に関与していく姿勢をアピールする狙いがあるものと見られます。