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 そして、タイ・ブリヂストンのCEOになり、采配を振るう立場にたったときに、それをひとつずつ実行に移すことを心がけてきました。若いころに、自分がたいへんだったこと、つらかったことを、社員たちには経験させたくない。その思いを具現化するように努めたのです。


 まず第一に、フェアであることを徹底しました。

 つまり、自分が若いころに味わった理不尽な「痛み」を改善することは、リーダーの仕事なのです。

 こういう話をすると、「そうやって若い世代を甘やかすからいけないんだ」という反論をされることがあります。しかし、これは「甘やかす」ことではありません。理不尽なことは改善されるべきであって、その責務をリーダーとして果たしているにすぎないのです。


 いや、本当の「厳しさ」とは、そんなところにはありません。
 そもそも、仕事とは厳しいものです。お客様に喜んでいただくのは厳しいことであり、ライバルとの競争も厳しい。若い人たちには、その厳しさにしっかりと向き合ってもらえればいい。そして、リーダーとしてくだした決断に対して、厳格に処する。その厳しさを貫くことこそが、真の意味で若い世代を鍛えることになるのです。