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文学が好きなだけに、中途半端に文学部に行くと、こじらせて、ろくな人間にならないのではないかという恐れがあって、なるべく世の中の役に立つ学部に行こうと思いました。理系は好きではなかったので、「法学部にしたら後々つぶしがきく」という理由で決めました。

 法学部に入ってよかったと思っています。今の時代、憲法や法律は大きな社会問題となっていますが、小説家の人たちの議論を聞いていると、根本的なところを分かっていない人がけっこういる。そういう意味では、文学の内側にずっといるよりは少し違った発想、論理が身につきました。


 法学部では、ハイデガーの研究など西洋政治思想史が専門だった小野紀明先生に知的な衝撃をガツンと受けました。それが大学に行って一番よかったことですね。自分の恩師のような先生と出会えた。もう退官されましたが、個人的に今でもお付き合いがあります。

 京大は楽しかったのですが、将来のことを考えると不安でした。俺はいったい何をしたらいいのか、俺は何なのかということを考えて、悶々としていました。いろいろ考えて、自分はどうしても文学の世界に行きたいと思うようになって、大学1年の終わりから小説を書いたりしていました。

 僕は子供には暇な時間をなるべく与えることが大事だと思います。その時間をどうやってつぶすかに自分なりの工夫がある。僕は親が働きに出ていたので、幼稚園の頃、休みの日は朝から晩まで一人でずっと砂場で遊んでいました。今、自分の子供を見ていたら、とてもそんなに長時間一人で遊べないから、よく飽きずに遊んでいたなと。それが今の仕事に結びついているように思います。一人で放っておかれても平気、むしろ気が楽なくらいです。習い事に引っ張り回されて、あれをやれ、これをやれと言われていたら、小粒な人間になっていたような気がします。


 僕が学生の頃はインターネットもそこまで普及していなかったので、一人になって考える時間がたっぷりあってよかったです。生きていく上で学ばなければならないことはあって、高校までの学生生活と社会人になってからの間に大きなギャップがあるので、大学時代はその緩衝材、トレーニングの時期として、とても意味があると思います。

環境法 <第4版> | 弘文堂

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